歌手:椎名林檎
作詞:椎名林檎
作曲:椎名林檎
急に只 寝息が欲しくなって 冷凍庫にキーを隠したのです
夢の隙に現を殺し 戦う不条理なレッグカフ
…今朝の二時
シヤーベッツのロゴが溶けている 黄色い車の名は「 」
明け立ての夜を強請(ねだ)る品川埠頭に似合うのです
…今朝の五時
あたしが此のまヽ海に沈んでも何一つ汚されることはありませぬ
其れすら知りながらあなたの相鎚だけ
望んでいるあたしは病気なのでしょう
甲州街道からの渋滞が激化して日本の朝を見ました
覚醒を要する今日と云う厳しい矛盾に惑うのです
…つい先(さっき)も
どれ程 若さの上に丸で雲切れの笑顔を並べど変わりませぬ
孤独を知る毎に あなたの相鎚だけ望んでいるあたしはあたしは
あなたの其の瞳が頷く瞬間に初めて生命の音を聴くのです
天鵞絨(ビロード)の海にも 仕方のないことしか無かったら
あたしはどう致しましょう
翻弄されているということは状態として 美しいでしょうか
いいえ 綺麗な花は枯れ醜い過程が嘲笑(わら)うのです
…何時の日も