
初日の夜
美輪明宏
歌手:美輪明宏
作詞:訳詞:美輪明宏
作曲:P.Auriat
貴方のお芝居の 初日の夜だった
やっと幕が上り 貴方の登場
なんて立派になって まばゆいばかりよ
私は片隅で 神様に祈る
満場総立ちで ブラボーを叫ぶ
貴方は大勝利 とうとうスターに
本当にお目出度う 忘られぬ夜
私は招かれず 切符を買って観た
人種が違うとでも 恥をかくとでも
貴方は思ったのね みすぼらしい私を
けれどけれど二人は 愛し合ってきたでしょう
私は貴方に 全てを捧げた
楽屋につめかけた 人々の向うで
貴方も賑やかに 笑いさざめいて
鏡のまわりには お花と電報
私はおじけづき 一人外に出た
暗い路地をつたい 泣きながら走る
何故ならば私は ゆうべすてられたのだから