歌手:槇原敬之
作詞:槇原敬之
作曲:槇原敬之
ラッシュアワーの
向こうのホームで
彼女が僕をみつけて
手を振る
僕も 振り返そうとしても
ポケットからなぜか
手を出せないまま
電車が入ってきた
加速度を増して
君と僕は離れて行く
ずいぶん小さく 君が見えたよ
人ごみの中
あの日地下鉄の改札で
「離したくない」と言えなかった
臆病すぎた 僕がどれ程
君を 辛くさせただろう
好きとか そんな 言葉よりも
2人で過ごせる 時間だけが
何よりも 大切なこと
今では 分かるよ
あれから君によく似た
人と 暮らしてみた
結局 似ているだけで
君とは 違った
でも もし 今君に
好きだと言われても
やっぱり うなづけない
全ては 変わって行く
そう 思い出なんて
時間が経つ程 本当以上に
美しく心に残るから
人は惑わされる
君は まだそのことに気付かず
僕に手を振ったのだろうか
もしもそうなら 君はきっと
辛い日々を送っているはず
でも 僕はもう 君の為に
出来ることは何ひとつない
もう君の 僕じゃない
僕の君じゃない
もう君の 僕じゃない
僕の君じゃない