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歌手:槇原敬之
作詞:槇原敬之
作曲:槇原敬之

びっくりする程 ちっぽけな
カバン1つで 5月の雨の日
僕は東京の街におりた
心細くは なかったよ
少し年上のルームメイトと
その彼女と 僕で
暮らしていたから
まだ彼女がいない頃は
まよなかに大きなヴォリュームで
Doobieのライブをよくきいたね
そして彼女がやってきて
まるで2人両親のように
夜遅い 僕を
待っていたっけ

彼女はデザイナーをめざし
彼は心優しいエンジニア
そして僕は誰かのために
歌い、生きていくことを決めた

僕もあれから
2回目の引っ越しをして
何だかんだとつらいことも
たくさんあるけれど
そんな自分を
一番助けてくれるのは
あの三人で過ごした
楽しい思い出なんだ

1年と少し経ったあと
新しい いそうろうが来たと
言われて少し淋しくなったけど
そいつは大きな耳と目と
長いヒゲのかわいいトラネコ
ほっとした僕に彼が言った

「あの家 売りに出してたんだ
もうすぐ買いてがきまるらしい
だから近いうちに遊びに
おいで」
〜少し胸が 苦しい…〜

さよなら 僕の
一番はじめの東京
三人分の思い出を
つめた宝箱
僕ら 変わらないよ
ビアガーデンに行く約束も
まだはたしてないからどうか
安心しておいて