歌手:槇原敬之
作詞:NORIYUKI MAKIHARA
作曲:NORIYUKI MAKIHARA
立ち込めだした霧は君を
捜す僕の感を鈍らせる
終わった後でもう二度と
無駄な争いはしないと誓うのに
誰かに頼まれた訳じゃなく
二人で暮らそうと決めた
場所から君か僕のどちらかが
もう何度も飛び出していった
あの明るい場所は横浜球場
ナイトゲームの照明が霧を照らし
膨らんだ光がまるで着陸した
巨大な宇宙船みたいに見えるから
まるで君が何処かずっと遠くに
さらわれていくような気がした
霧が晴れていくのと一緒に
君を失うなんてやだよ
さっきより深くなった霧は
見慣れたいつもの景色を消して
賑やかな街の音を奪い
僕の知らない世界に変えていく
この霧に足止めをされなければ
自分に悪い所はないかひとつも
まだ考えようとしない僕が
君を傷つけてしまったかもしれない
まるで僕がそれに気付く間に
君が遠くに行かないように
きっとこんな優しい霧を
神様がかけてくれたんだ
何かを求めてばかりいたんだ
何が出来るのか考えもせずに
もう探しには行かない
あの部屋で待っていよう
きっと帰ってくる君のために
まるで僕がそれに気付くその時を
ずっと待っていてくれたみたいに
霧は晴れてもう僕も君も
帰る道を間違えない
君と僕に神様がくれた
不思議な夜を忘れない