歌手:amazarashi
作詞:秋田ひろむ
作曲:秋田ひろむ
ヨクトはとうとう気が触れたみたいだ 神経症的な陽光の断絶
ポリ袋の夜明けは半ば難破船 社会生活の規律に座礁する
陰口 ため口 鬱憤の捌け口 派遣 日払い 夢 労働 労働
プライドも希望もガラ袋につめた ゴミを漁るカラスが夕日に飛んだ
抜け出せない日々の泥沼に
片足突っ込んで もう全部諦めた
夢は必ず叶うから って夢を叶えた人達が
臆面もなく歌うから 僕らの居場所はなくなった
ヨクトは散々失った 人としての最小単位だ
カビ臭い部屋に寝転んで 世界が終わるのを夢想する
「用がないならもう電話はしないで」 昔付き合ってたあの娘は言う
僕にはすがるもの幾つあるだろう 空しくなるから考えるの止めた
泣きたいのは悔しさがあるからで
最後に泣いたのは もういつの事だっけ
誰が一番幸せか 比べ出したらもう末期だ
簡単に人を笑うなら 嘲笑はどうせ順繰りだ
ヨクトは散々失った 人としての最小単位だ
カビ臭い部屋に寝転んで 世界が終わるのを夢想する
ポケット地図 就業証明書 電気水道ガス請求書
時給 レシート 冷凍倉庫 愚痴 悪口 クズのショウウィンドウ
未開封包丁 2ちゃんに投稿 薄い壁の向こう側の幻聴
孤独の焦燥 やばいよどうしよう 教えてここから抜け出す方法
抜け出す方法
生きたいよもっと
僕らが道を選ぶなら 答え合わせなんてないから
誰かのせいにするのなら その誰かに生かされてるんだ
ヨクトは散々失った 人としての最小単位だ
どうせいつかは終わるなら せめて自分で選んだ終わり方