
お引越し
HARCO
歌手:HARCO
作詞:青木慶則
作曲:青木慶則
明るい気分と共に目を覚ます
天候はおそらく午後から崩れる
窓際でずっと空元気を振りまいては
今日のこともすぐに忘れてしまうよと野良猫に話す
切り絵のような町を抜けて
ああ、僕は寂しさを素手でぐっと遠ざける
紙袋をいくつも持って届けるものを届けて
新しい町へ向かう僕を乗せた車の窓ガラスに雨が降る
近頃の僕はいつもにわか雨
投げやりを涙を手の甲に溜めて
例えば夕飯を嗅ぎ分ける子供のように
君に願いをすべて言い当てていればここにはいない
困り顔の月のシルエット
ああ、二股の路地が僕にそっと問いかける
取り外し出来ない夢 少し他人に任せて
身にまとえるような気持ちを買い揃えては鏡見て口籠る